デジタル・カメラ(2)

目次:

  • Sony α NEX-6
  • Olympus CAMEDIA C-760 Ultra Zoom
  • Pentax K-S1
  • Nikon 1 V1
  • Nikon 1 V2
  • Nikon 1 J5
  • Olympus OM-D E-M10
  • FUJI FinePix S4000
  • Ricoh Caplio RX

Sony α NEX-6

私にとって理想的デジカメであるための条件は

「本体+レンズ」の全体がコンパクトであり、かつ、伝統的な「写真機の形」を保持していること。
アクセサリー・シューがあること
CMOS センサーが大きいこと
ビュー・ファインダーが内蔵されていること
液晶画面が可動式である(ウエストレベル撮影が可能である)こと
少なくとも 24mm(135フィルム換算)の画角での広角撮影ができること
廉価であること
である。
これらすべての条件を充たすカメラとして、2014年の新年早々に Sony の α NEX-6L を買った。
スペックや機能についての詳細はここでは述べないが、このカメラは APS-C サイズの CMOS センサー(面積:Pentax Q7 で使われている 1/1.7 型センサーの 8.6倍)を有し、電子ビュー・ファインダーは 1,359,296 ドット、視野率100%で、画像を大きく見ることができて実にすばらしい。
また、このカメラの液晶画面は実に素晴らしく、上向きにすると晴天の戸外でもかなりはっきり画像を見ることができる。ファインダーを覗くときはどうしてもメガネが邪魔になるのだ。それでもやはり、私にはファインダーは絶対に必要だ。

フォーカルプレーン・シャッターの音が心地よい。もちろんレンズ交換が可能なカメラだが、付属している[Eマウント]レンズ(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650)の焦点距離が 135フィルム 換算で 24-75mm なので、当分はこのレンズだけで事足りるだろうと思う。24mm よりもさらに広角側、75mm よりもさらに望遠側が必要なときは Pentax Q7 を使えばいい。そうすれば(135フィルム 換算で) 18mm から 207mmまでカバーできることになる。

もっとも、このカメラに直接 Ricoh GX 100/200用 のワイド・コンバージョンレンズ (DW-6)を付けて使うこともできる。レンズを広角側に設定しておいて絞り値を F7.1(以上)にすれば画質を落とすことなく使える。しかし、Pentax Q7 との組み合わせだと絞り解放(F2.8)でも使える。どう組み合わせて使うか、思案中だ。

本体の電源を入れえた段階でも、スリープ状態から覚めた段階でも、レンズが最広角の状態(16mm、すなわち R135 換算の 24mm)になっているので、広角側を多用する私には極めて便利だ。広角単焦点レンズのように扱うことができる。
絞り値の選択、 ISO 感度の選択を含めて、フィルム・カメラと同じ感覚で写真撮影ができるのも嬉しい点である。


Olympus CAMEDIA C-760 Ultra Zoom


このカメラ、たった 1,600 円で手に入った(2014年12月)。R135フィルム 換算で f=42〜420mm の焦点距離なので望遠専用に使おうと思って買った。ファインダーが内蔵されているという点も私好みである。液晶モニターは貧弱だが、液晶ビューファインダーの画像は大きくて結構見やすい。基本的な機能もきちんとついている。今のカメラなら当たり前だろうが、このカメラにシャープネス、コントラスト、彩度の調節機能(それぞれ5段階で調節できる)がついているということにも感心した。CCD は小さい(1/2.7 型)。撮った写真の良し悪しを液晶モニターで判断するのはむずかしいが、L判サイズで印刷してみた結果は決して悪くなかった。10年前の機種(2004年発売)だがまだまだ使えそうだ。

 

 


Pentax K-S1

 

中古カメラ・フェアでの衝動買い(2016年9月24日)。1眼レフ。これで、液晶画面や液晶ファインダーではなく光学ファインダーを見て写真が撮れる。液晶画面・液晶ファインダーだと戸外の明るい所では画像が見にくいが、ミラーを使った光学ファインダーだと外の光の影響を受けずに撮影対象物を見ることができるので嬉しい。撮った写真は液晶でしか見れない(ファインダーでは見れない)が、 Sony α NEX-6 の液晶で見る画像と比較するとかなり見劣りがする。

 

液晶モニター以外では、小ささ、軽さを含めたほとんどの点で満足だ。ミラーが入っているため、高さと奥ゆきはあるものの、幅に関して言えばミラーレス一眼の Sony α NEX-6 とほぼ同じだ。液晶をあまり使わないので電池のもちもいい。最大の長所は、メガネをかけたままの状態でもファインダーの像を100%見ることができるということだ。

 

フィルムカメラ時代は主に PENTAX のカメラを使用していたので、その頃のレンズがそっくり使える。これも嬉しい点だ。

撮影の段階で液晶画面で見るのは設定データだけであり、画像ではないのでそれ程問題はないのだが、できればやはりチルト液晶にして欲しかった。

水準器も欲しいところだが、光学ファインダーの中に水準器を表示することは技術的に難しいだろうか。


Nikon 1 V1(センサー:1型)

 

衝動買い(2018年4月)。比較的小型で、理想的なサイズだが、筐体にマグネシウム合金が使われていて、重さはかなりある。電池も重い。87g ある。でもこの電池、長時間の使用に耐える。

センサーは I 型(13.2×8.8mm)。これは1/1.7 型の約2.7倍、APS-Cサイズの約0.32倍(いずれも面積比)の大きさだ。

2011年発売なので、今では安く手に入る。外見もきわめて単純、ボタン類やダイヤル類も少ない。本体上部には電源ボタン、シャッターボタン、録画ボタンしかない。慣れるまでは取り扱いに戸惑うが、私は元々手動操作が苦にならないので特に問題はない。

ただ、欠点が1つある。それはストロボが使えないことだ。ホットシューは付いているものの、シンクロ接点がないので外付けストロボすらも使えない(別売りの専用ストロボは使える)。

写りはかなりいいと思う。液晶画面は戸外ではほとんど使い物にならないが、液晶ビューファインダーは実にすばらしい。私はもともともっぱらファインダーを使い、液晶画面を使うことはあまりない。だから個人的には実にいいカメラだと思っている。ファインダーに接眼目当てを付け、さらに外見をカスタマイズして、より完璧なものにした。


Nikon 1 V2(センサー:1型)

 

これも衝動買い(2018年9月)。これまでは写真でしか見たことがなかった。写真では魅力的に見えなかった。いわば、写真写りの悪いカメラだ。ところが、実物を見ると実にかっこういい。V1 の後継機だから写りが悪いはずがない。そう思い、衝動買いした。

家に帰ってからさらに感動した。センサーサイズ( I 型、13.2×8.8mm)が変更された訳でもないのに、V1 よりもかなり小型・軽量化されているのだ(下の写真参照。左が V1、右が V2)。操作性も良くなっている。残念なのは、相変わらず液晶モニターが固定されていることだ。モニターがチルト式に変更されていれば言うことなかったのだが...。もっとも、私はほとんどファインダーしか使わないので、問題はほとんどないけど...。

下の写真を見てもわかるように、やっぱり写真写りは良くない。「写すのは得意だが、写されるのは苦手」という感じのデジカメだ。

 

V1 と V2 のサイズ比較(左が V1、右が V2。どちらも、接眼目当て以外はオリジナルの形状)


Nikon 1 J5(センサー:1型)

 

2022年3月に購入。上記V1やV2の後継機だが、サイズは極端に小さくなっている。1型(13.2×8.8mm)のセンサーを持っているにもかかわらず、横幅は、Pentax Q7 (センサー:1/1.7型)とほとんど同じだ。Q7の2.7倍(面積比)のセンサーを持っているのに、筐体はほぼ同じサイズ。これはすごいと思う。

V1やV2より、かなり軽くもなった。

残念なことに、ファインダーは無くなってしまった。

それで、ウエストレベル・カメラに特化すべく、改造を試みた。

写真(左)はオリジナル形、写真(中央)はウエストレベル用に改造したもの。写真(右)はサイズの比較のため、Pentax Q7と並べたもの。

これで、ウエストレベル専用デジカメが2台になった。

Nikon 1 J5(左)とCanon PowerShot N2(右)。

一眼レフ風と二眼レフ風(笑)。

レンズ交換仕様とレンズ固定仕様(笑)。


Olympus OM-D E-M10

 

名古屋の中古カメラ・フェアで購入(2019年4月)。購入の理由は①センサー・サイズが4/3型でありながら、小型であること、②フィルムカメラ時代の形を保有していること、である。今回特に重要なのは②であった。つまり、カメラ本体が芸術品であることに拘ったのである。ところがどうして、どうして、描写の方もピカイチなので、驚いた。つまり、センサーが大きく、かつ、小型であり、全体が芸術品であり、その上、性能もすぐれている、まさに、今までお目にかからなかった理想形であった。

このカメラは生産が終了された古いタイプのものである。後継機が何種類も出ているが、本体のサイズもわずかながら大きくなっている。つまり、私にとっての理想形からは遠ざかっている。このカメラが私にはちょうどいい。

後に別の店でレンズを2本買った。そのうちの1本(?)が「ボディキャップ式魚眼レンズ」(下の写真の右側)だ。「まあ、値段からして、遊び用だろう」と思ったのだが、実は本格的なレンズだった。実に良く写る。「ボディキャップに近い薄さであり、軽い上に、写りがいい」となれば、理想的なレンズだと言える。本来の魚眼レンズならば画角が180度はあるだろうが、このレンズは140度しかない。その意味では完全な「魚眼レンズ」とは言えないかもしれない。しかし、私が魚眼レンズを多用する理由は、広角写真を撮りたいことにあるので、写真の上下のゆがみが少ない方がいい。140度というのは私にとってはちょうどいい画角なのだということを知った。これはいい買い物だった!

このレンズには欠点(?)が1つある。それは、あまりにも薄くて(「パンケーキ」どころではない)、かつ広角なので、注意していないと、カメラを支えている指までが写ってしまうことだ(笑)。


FUJIFILM FinePix S4000

 

中古カメラ・フェアでカメラ2台を衝動買い(2019年9月)。そのうちの1台がこれ。わずか6,000円で購入。かなり古い(2011年8月発売)デジカメであり、センサーも小さい(1/2.3型)。センサーが小さいために可能となる長所とでも言おうか、このカメラにはR135フィルム換算で24mmから720mmまでのズームレンズが搭載されている。これはすごい。一方、欠点もいくつかある。しかし、プリントアウトした写真は実にみごとだ。いくつかある欠点を帳消しにしてくれるくらいみごとだ。今までも画素数には拘らなかったが、センサーサイズにはかなり拘ってきた。あれは何だったのだろうと思うくらい、立派な写真ができあがる。もっとも、PC の画面で見る画像は決していいとは言えない。一般論として、紙に印刷された写真というのは、液晶画面やPC 画面で見る画像とは別物なのだ。それを教えてくれたのは Ricoh Caplio GX100だった(前ページ参照)。


Ricoh Caplio RX

 

中古カメラフェア(2019年9月)で衝動買いしたもう1台のカメラがこれ。わずか300円。2004年発売の古いカメラだが、発売当初は54,000円。非常に単純な、初心者用カメラだと思われるが、反応はキビキビしているし、何よりもプリントされた画像が綺麗だ。ビュー・ファインダーも付いている。ただ同然の安いカメラでこんなに遊べるとは思わなかった。